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Notes: 国連ブックショップ

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つい最近までニューヨーク国連本部の地下のブックショップがセールをしていた。サマンサ・パワー著、セルジオ・ヴィエイラ・デ・メロの伝記 Chasing the Flame: Sergio Vieira de Mello and the Fight to Save the World がディスプレイされていて、ふらふらと店に入っていってしまった。

デ・メロは多くの人から国連事務総長になることを嘱望されていた模範的な人道主義者であり、ブラジル人国際外交官である。国連イラク特別代表として赴任し、まだ2ヶ月も経たない2003年8月19日に卑劣な爆弾テロにより殉職した。55歳の若さ。「英雄」と呼べる人物が数少ない現代、デ・メロは私にとってヒーローである。

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2年前、初めて国連本部で会議などに出席するようになり、人道問題、ジェノサイド(集団虐殺)、平和構築といったポリシー研究の仕事を始めた頃、長い間美化していた国連の官僚機構を目の当たりにし少し落ち込んでいた時期もあった。が、デ・メロのような人間が存在し、多くの人の心を動かしたことを思い出し、国連は捨てたもんじゃないと改めて実感した。まだまだ改革が足りない部分はもちろんあるけれど、こういった機構は必要であり、欠くことのできない非常に大切な仕事をしていることをかみ締めた。私の役目はなんだろう、まだ無知でちっぽけな私に一体何ができるだろう、国際社会にどんなことが貢献できるのだろう、と色々考えたりもした。まずは、たとえ周辺的であろうと、このパラダイムの一部で在れることこそ国際社会の人間、国際的な人間としての意義があるのだと感じた。

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World Humanitarian Day が8月に初めて記念され、デ・メロの息子のコメンタリーが Washington Post に掲載された。デ・メロあるいは人道主義、国際関係に興味がある方に是非読んでいただきたい。

世界のあらゆる紛争地域で援助活動家に対する攻撃が強まる今日、デ・メロもそうだが、めったにテレビに出てこないような地域で人道援助を続ける多くの活動家の仕事にスポットライトを当てることは時宜を得た重要な運動だと思う。

サマンサ・パワーの Chasing the Flame を購入(同じ名のキャンペーンも要チェック)。また、国連平和構築委員会の議長を現在務めるチリのヘラルド・ミュノズ著の The Solitary War: A Diplomat's Chronicle of the Iraq War and Its Lessons も購入。

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ここまではマジメだったのが、ちょっとおふざけの物も買ってしまう。先日、気に入っていた深くて底が厚いコーヒーマグを一つ割ってしまって以来、大きめのマグを探していた。ちょっとクサイけれど、 “Quotable Mugs” と可愛い名前の付いたマグのシリーズをブックショップで発見。

「見て見てー、こんなの買っちゃったの!」友人に見せたら、「プっ」という反応が多かった。・・・いいじゃない、別に。そうだよ、平和はこういう意味なんだよ!イモムシが何を思おうといいじゃない!ふてくされていると、彼氏だけが凄く頑張って微笑んでくれた。もういいよ、クサイのは重々分かっているから。

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この記事を書いている今もイモムシくんのマグで濃いいいいコーヒーを飲んでおります。

国連ブックショップはもちろん、国連関係者以外も立ち寄れるお土産やさんの一つ。ニューヨークで国連を訪れる際はちょっと覗いてやってくださいね。

さて、ちょっと報告。明日から小旅行にまた出かけるので、また更新がのろのろしてしまいます。日曜の夕方には帰ってきますが、これからも気長に見守ってくださると嬉しいです。

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by girlfrombackthen | 2009-09-11 11:42 | The Consumer
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