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Wine & Dine: 生牡蠣&ロブスターロールのススメ

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ウェストヴィレッジのブルーリボンレストラン。

エコ・ドックの牡蠣の話で思い出した。長い間ウェストヴィレッジの美味しい生牡蠣巡りをしていない。

ニューヨークの夏は何故かウェストヴィレッジで生牡蠣と白ワイン、というイメージがある。グランドセントラルのオイスターバーで、違う海で採れた牡蠣を食べ比べるのも面白いが、アンビエンスを大事にするとなると、ウェストヴィレッジがやはり魅力的である。

ブルーリボンメアリーズフィッシュキャンプディッチプレインズパールオイスターバーなど牡蠣料理で有名な数々のレストランが密集しているウェストヴィレッジ。これらのレストランでロブスターロールももちろん定番のアイテム。しかしバターでぐじょぐじょになりがちなロールを上手に内側はしっとりふわふわのまま、外側だけをほんの少しカリっとさせるレストランはそうない。

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過去に食べてきたロブスターロールの中で個人的にメアリーズのロールが一番美味しいと思った。確かにバターがたっぷり乗ってくるけれど(バターなくしてロブスターロールは不可能)、それに味が溺れない程度。ブルックリンのお店は行ったことがないが、ウェストヴィレッジの並木道の店舗の雰囲気は大変良い。コレだけ食べ応えがあると、値段も待ち時間も気にならない。それに比べディッチプレインズのロブスターロールは丸っこくて小さめで、お上品な感じがする。

そういえば2年前の夏にもカキが食べたくなるー、としっかりここで話していた(笑)。メアリーズは「カジュアルなデートにお薦めしたい」なーんて、ませたことも書いているけれど(ああ恥ずかしい)メアリー・レディングのことなんてすっかり忘れていた。2年前の自分、レストランを真面目に研究していたんだねえ(というか暇だったんだね)。ほのぼの。今はもう行き当たりばったりオンリーなのに。
 
生牡蠣が苦手というアメリカ人は少なくないと思う。たまたま周りの友達の殆どがシーフード大好き人間なので、夏はちょくちょく新鮮な魚介類を求めて食べ歩きに繰り出す。カシェルを守らないことで私がたまにチャカすOももちろん海老を好んで食べたり、寿司を作ってくれと頼んできたりする。(だからお寿司は手巻きじゃないと家で作らないものなんだってば、と何度アメリカ人、イスラエル人、フランス人他に言ってきたことか。)

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しかし品格が表れるれるのは、生の魚介類を何と一緒に食べるか、というところである。例えば観光客にも人気の老舗のレストラン、グランドセントラル駅内のオイスターバー。ここで油断をしてはいけない。まずウェイターになめられると大変なことになるので、どの牡蠣を選択するかに注意。もちろん、どうせ油の味しかしない揚げ物は決して頼まないこと(残念ながら日本の美味しいカキフライとは全然違うのだ)。生牡蠣がテーブルにやってきて、一応一緒に付いてくるソースをかけて食べているのを見られると、一瞬にしてウェイターの尊敬を失ってしまうのである。すると「この客は美味しい牡蠣を知らないな」と思われ、それ以降チョイスな牡蠣を出してくれない。かもしれない。(極端の場合。)

逆にレモン汁とシャロットで幸せそうに牡蠣を平らげていく客がいれば、たとえ頼んでいなくても西海岸・東海岸の牡蠣を楽しく食べ比べができるように、入ってきたばかりの大きくてジューシーなものを様々なコンビネーションで出してくれたりする。

私も最近ラッキーだったことがある。何週間か前、お昼時間にちょっとオフィスを抜け出し、ミッドタウンまで来てくれた友達二人とオイスターバーで牡蠣を注文したら、あくまでも生!に拘る私たちを大変気に入ってくれたらしく、色々な牡蠣に合わせて香りと味が少しずつ違う白ワインを何杯もサービスしてもらってしまった。友達二人はそのまま映画を観にいくからいいようなもの。自分は仕事に戻るのに真っ赤な顔で困ってしまったが、おなか一杯ご馳走になりそれは至福のランチタイムとなった。

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Illustration by Sir John Tenniel (Creative Commons License).

因みにオイスターバーは東京にもお店がある。詳しくはウェブサイトへ。(帽子をかぶった牡蠣がわらわら出てくるインターフェイス。鏡の国のアリスの牡蠣を思い出してしまって、コワイ。あの不気味なセイウチと大工の話は昔からゾクゾクさせられながらも大好きであった。)

一応ソース繋がりということでバーベキューについても意見を述べたい…と書きたいところだが、それはまた今度。
by girlfrombackthen | 2009-08-19 10:29 | The Gourmand
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